ベタの飼育における水替え用の替水(かえみず)の作り方

今回は、ベタの飼育における水替え用の替水に着目したいと思います。日常のべーやんファームでの水替えの様子を元に替水の作り方や気にかけている事などを紹介したいと思います。

目次

替水づくりのポイント

使用するのは水道水

まず、使用する水は水道水を選びます。

水道水は主に河川の水を使用しており、塩素消毒をして飲料水として使用ができる様に管理されている水です。

水道水とミネラルウォーターの大きな違いは塩素の有無となります。


塩素消毒してある事によって、水の腐敗等を避けてくれているのです。

水道水を飼育水に使用する前に、必ず、カルキ抜き(塩素抜き)を使用して塩素を無くしてください。
(※カルキ抜き:市販されている一般的なもので問題ありません。)

水道水中の塩素を抜く事によって、魚の飼育水としてはかなり有能な水に変わってくれるのです。

塩素を含んだ水をそのまま魚の飼育水に使用してしまうと塩素によって大切な魚が死んでしまうという悲しい事故が起きてしまう事がありますので絶対に避けてください。とはいえ、少しでも塩素が残っていると魚が死んでしまうと言うほどではないです。あまり深刻に考えすぎなくても大丈夫です。

飼育水と替水の水温を合わせる

次に、水替え時にべーやんファームで必ず行っている事は飼育水と替水の水温を合わせると言う事です。この作業は水道水のカルキを抜くという作業と同等に重要な事だと考えています。

方法は大きく分けて2つあります。

飼育水と替水の水温の合わせ方

水替えを行う時に水温を合わせる方法

水替え時に水温を合わせながら作業していく方法です。

自動温度調節機能付き蛇口の場合やり方は簡単です。

1.水温計を飼育水に入れて水温を確認する。
2.水道の蛇口に水温計を当てて、飼育水の温度と合わせる。
3.水温を合わせた水道水を替水用のタンクに入れる。

4.カルキ抜きを入れて塩素を抜く

これだけです。


ここで、一つ重要なコツをお伝えします。


それは、水道水の水温を飼育水よりも若干高めに設定してタンクに溜めると言う事です。

理由は、ベタは熱帯魚なので温度が低いよりも高い方が体調面では悪くなりにくいと言う事が考えられるからです。

例えば、飼育水温が26℃の場合→替水の水温を26.5℃〜27℃に設定すると言う事です。

飼育水温と全く同じ水温で完璧に水替えをする事はかなり難しい事なので、上記の事は考え方の一つとしてご紹介しておきます。

汲み置きして水温を合わせる

替水を汲み置きしておいて飼育水温と合わせる方法です。

この方法は、飼育環境によってやり方がいろいろあると思います。

エアコンなどで室温ごと飼育水温を管理している場合は水道水を容器に入れて、ベタを飼育している室内に置いておきます。丸一日(24時間)ほどあれば、飼育水温と替水の水温は一緒になります。

その時の注意点としては、水道水のカルキ抜きを行わずに替水の容器にエアレーションを入れておく事がポイントになります。

カルキ抜きを行わない理由は、水道水の腐敗を遅らせるためです。塩素が効いていれば雑菌等の繁殖を防ぐ事が可能ですが、塩素を抜いてしまうと雑菌の繁殖が進むため、替水が腐敗へと進んでしまうからです。

エアレーション投入の理由も、容器ないで替水を動かした方が止水状態にならずに水の腐敗を遅らせる事ができるからです。



ヒーターで飼育水温を管理している場合は水道水を入れた替水用の容器に飼育水温と同じ温度に設定したヒーターを入れておく必要があります。替水の水温が飼育水温と一緒になるまでしばらく時間を要します。この場合も水道水のカルキ抜きは行わずに容器にエアレーションを入れておく事がお勧めです。その後、24時間以内に水替えを行う場合につきましてはカルキ抜きを行ってから使用します。

どちらの水温の合わせ方でも問題はありません。飼育環境にあった方法でいいと思います。

その際ですが、水替え時に替水の塩素の残留が気になる方はカルキ抜きを使用してから使う事をお勧めします。

※一般的に水道水の塩素は24時間ほど時間が経過すれば抜けると言われています。しかし、水温や気温、室外や室内の条件によって塩素の抜ける時間(速度)は変わるとも言われています。

おまけ!替水にスパイス!?

ここで、替水(飼育水)に入れる隠し味 ”スパイス” をご紹介したいと思います。

スパイスとは=飼育水を改良するために入れる物を例えてみただけです・・・。

実際にべーやんファームでも替水に入れているものなので安心してください。

その前に! ”スパイス” と言ってもいろいろ商品がございますよね。

様々な会社がビタミン系、ブラックウォーター系、ベタのヒレの保護成分、バクテリア系、マジックリーフなどを販売しております。

どれを使用しても良いとは思います!こだわりの部分なので。

その中でも私はこれを使っております

↓↓↓

ヤシャブシエキス

となります。なんじゃそりゃ??ですよね。

ヤシャブシ:カバノキ科ハンノキ属の落葉高木。タンニンを多く含みます。


その名の通りで、ヤシャブシの実を替水に浸す事によって解け出したエキス(液体)です・・・。

作り方は、水道水にヤシャブシの実を入れておくだけです。

注意点と言えば、長く浸けておかない事です。3日間ほど放置しておくと、色はすごく濃い色になってエキスとしては非常に濃厚なのですが、灰汁がかなりでてしまいます。

ヤシャブシの実を水に浸すとすぐにエキスが溶け出し始めるので
水替えを行うぞ!と決まってから作り始めても遅くありません。また、替水を作るときに、一緒に作り始めても大丈夫です。
むしろ、その方がお勧めです。

使用方法としては、このヤシャブシエキスを薄らと替水に色(茶色)がつく程度にいれて使用しています。
入れすぎても問題はない感じですが、少し入っているだけでも効果はあると思います。

目的は、ヤシャブシに含まれているタンニンの防腐効果です。また、繁殖行動を促す効果もあります。

実際のところ、どのくらい入れると結果がどうなる?と言った事ではありません。感覚的なものと少しでもベタを飼育環境をよくできないかと考えて行っている事なので、参考までにご紹介いたしました!

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