ベタの人工飼料について

今回は、『べーやんファームでのエサの使い分け』についてお話しします。
現在べーやんファームでは、人工飼料をメインで補助的に生エサ(冷凍ミジンコ、冷凍赤虫)を使っています。
割合としては、人工飼料が8割、生エサが2割といった感じです。

べーやんファームを開設当初は、生エサ(冷凍赤虫)をメインに給餌していたのですが、
・生エサよりも人工飼料の方が消化が良い
・生エサは手間(解凍作業)がかかる
・人工飼料は好きな時に好きなだけ与える事が可能

この様な理由でだんだんと人工飼料にシフトしていきました。

この記事では、べーやんファームで使っているエサを中心に人工飼料について詳しくお話ししていきたいと思います。

ただし、ベタも十人(魚)十色です。個体によって好みも違えば成長のスピードも違います。
この記事ではあくまでも「べーやんファーム」の場合を紹介しているので、飼育中のベタに合わせて最適なエサを探してみてくださいね。

目次

人工飼料とは?

人工飼料とは、人間が魚の成長に対して必要なものを研究し、それをもとに設計して作られたエサの事です。
それに対して、天然の赤虫やミジンコやブラインシュリンプなどは生エサ(天然飼料)と呼びます。
一般的な人工飼料の原料は次の様なものです。

・魚粉(フィッシュミール)オキアミミール、イカミールなどの動物性原料
・大豆、とうもろこし、小麦などの植物性原料
・魚油、植物油などの油脂
・ビタミン、アミノ酸、ミネラル、カルシウムなどの添加物


その他にも、ガーリックが入っていたり、ビール酵母が入っていたりとエサのメーカーによって内容は様々です。
各社、色々とこだわってエサの開発や製造をおこなっています。

一般的に販売されている金魚の餌です

人工飼料の保証成分

人工飼料のパッケージには、「保証成分」という欄があります。
これを見ると、そのエサがどんな原料でできていて、どんな成分なのかと言うことがある程度わかります。

保証成分の内容は、
・たんぱく質
・脂肪
・繊維
・灰分
・水分

などが%で表示されている事が多いです。

成分保証値


簡単に説明いたしますと、たんぱく質は魚の筋肉や内臓を作る成分です。たんぱく質がたくさん配合されていると、ベタの成長が良くなるように思いがちですが、そう単純な話ではありません。

たんぱく質の種類により、魚(ベタ)が効率よく利用できるものもあれば、消化が悪く利用効率の悪いものもあるのです。あくまで例えになりますが、たんぱく質と一言で言っても、鶏肉も、魚肉も、大豆もタンパク質といった感じで色々あるわけですね!なので、原材料と保証値を見比べてみる必要がありますね!原料が魚粉でたんぱくの保証値も高ければいい感じですね!

もう一つ重要な成分が脂肪です。魚にとって脂肪も必須です。しかし、人間と一緒で多過ぎても体調を崩す原因になってしまいます。また、養殖魚ではないので、脂がのった美味しい魚にする必要はありません。健康一番がベストなわけです。と言う事で、脂肪値に関してはあまり多過ぎないものを選ぶと間違い無いと思います。

ちなみに、体の中で代謝エネルギーとしてはじめに使用されるのは脂肪からの様です。数日間エサを食べられなかったり、体調が悪かったりしてエサ止め中などには、蓄積された脂肪を使用して活動エネルギーとして使用して、脂肪がなくなると、筋肉や体のタンパク質を分解して使用しながら生存する様ですのである程度は脂肪は必要なわけですね!

その他の、繊維、灰分、水分等は特に気にしなくていいのかなと個人的には感じます。

優れた原料を使い、うまく設計されたえエサは、ベタの成長を促します。ただし、良質な原料を使ったタンパク値の高いエサは、値段も高くなりがちです。

この辺りのバランスを考えながら、エサを選択していきましょう。

人工飼料の種類

人工飼料の種類を大きく分けると、ペレット顆粒に分かれます。
ペレットは、原料をギュッと固めたようなエサです。ベタのフードには「ペレット」と表示されているものが多いです。

それに対して顆粒は、手で潰すと粉状になるくらい軟らかいエサです。メダカのエサによく使われます。ベタショップのオリジナルフードなどにも、顆粒タイプがよく見られます。

どちらもエサとして全く問題ありません。製法の違いによるそれぞれの特徴が違うだけです。

ベタのサイズに合わせて使い分けています



ペレットタイプは硬いので、摂餌時にあまり水が汚れません指でつかんで与えたりする際はとても扱いやすいです。一方、顆粒タイプは軟らかいので指でつかんで与えるのは難しいです。また、口のなかで噛み砕く事が可能ですので、食べる際に水が少々汚れるかなと思う事もあります。しかし、とてもよく食べます。稚魚時期生エサからの切り替え時には適していると思っています。

また、ペレットタイプはお腹の中でゆっくりと消化吸収されます。ペレットの周りからじわじわと溶けていく感じです。無駄なく消化吸収されているのかなと感じます。それに対して、顆粒はお腹の中ですぐに粉々になりドロドロの形状になります。よって、消化吸収は早い様に感じますがあっという間に糞で出てくる様にも感じます。効率的にはペレットタイプの方がいい様に思います。(※感覚的にです)

べーやんファームでは成魚にも顆粒飼料を与える事が多いです。
理由としては、孵化仔魚へ与えるブラインシュリンプからの切り替えで顆粒飼料を使うので、そのまま成魚までサイズを変えて与えるという流れのためです。


ベタの飼育環境や大きさでそれぞれ試してみてください!

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